投げ釣り禁止の釣りポイントが増える昨今の東京湾奥エリア。
ルアーマンには悲しい限りですが、与えられた環境で勝負するしかないのが釣り人の運命。
そんな東京湾奥で、釣り禁止でさえなければどこでもできる最強の釣法がテクトロです。
正式名称「テクテクトローリング」の名が表すように、岸壁沿いの足元にルアーを落とし、ラインを出してひたすら引っ張る「テクトロ」。
この釣法に、今冬(2024年12月~2025年2月)ガチで挑んだ結果得られた情報をここにまとめます。
がっつりテクトロをやり始めてまだ1シーズン目なので、知識不足・検証不足なところがあるかもですが悪しからず。
テクトロでの釣果【クロダイ】
早速ですが、この冬のテクトロでの釣果をご紹介します。
まずは両国ジャンクション付近で釣れたクロダイ。

43センチのきれいな個体でした。
次に有明北緑道公園で釣った2匹。


どちらも40センチオーバー!
デイゲーム・ナイトゲームどちらも釣れたので時間を選ばないのが良い笑。
最後に隅田川支流の小名木川で釣れた個体。

丸々太った美しい個体が隅田川の支流で釣れちゃいました!
後は70センチくらいのシーバスが永代橋の下でかかったけどタモ入れ直前でバラしたのが心残り…。
ちなみに、釣れたルアーはラパラCD7のみ。いろいろ試したけどやっぱりラパラが最強すぎる!笑
ラパラで釣れたのがわかる画像を2枚置いておきます。


テクトロに注力しようと思った経緯

もともと、僕は東京湾河口エリアでバチ抜けシーズンはシーバス、乗っ込み~9月頃まではヘチ釣りでクロダイ、10月~12月上旬頃はベイトを追って活性が高いシーバスを狙っていました。
となると、暇になるのが12月下旬~1月頃。
秋にたくさんいたベイトは抜けちゃったし、ヘチのクロダイは活性が低いし、バチはまだ抜けてないし…
でも、釣りをしないという選択肢はない!!笑
そこで、いろいろなポイントを見て回れて、岸壁に付着するミジガイが落ちてルアーをひっかけにくい冬の間にがっつりテクトロしていくことに決めました。
テクトロしたポイント
赤くマークしているエリアは複数回テクトロしました。
冬にメインでテクトロしたのは隅田川下流から両国橋あたりまで。あとは臨海エリアのお台場あたりかな。
まずはお台場周辺。

中心的にテクトロしたのは、有明北緑道公園と水の広場公園。
どちらも護岸に牡蠣殻がそこそこ付いているのでルアーをロストしないように注意が必要です。
次に隅田川エリア。

中央大橋~浅草までテクトロしました。
加えて隅田川支流は小名木川と亀島川をちょっとだけ。
隅田川は塩分濃度が落ちるからか、そこまで牡蠣殻がついていないのでルアーをひっかけにくいのがうれしいところ。
電車でのアクセスが抜群なのが素晴らしすぎる。
基本的なルアーの操作
基本的な動きは3つだけ。
- ルアーを足元に落とす
- 流れと逆方向に糸を出しながら10~15歩歩く
- ベールを戻してルアーを引っ張りながら歩く
- 時々トゥイッチのように強めに引っ張って、ルアーにごみが付着していないか確認する
ルアーがしっかりアクションする、なるべくゆっくりなスピードでテクトロすると魚の反応が良い気がします。
その他意識したポイントは以下のとおりです。
- 岸壁にルアーをぶつけながら引っ張る
- なるべく水面に体を映さない
ヘチ釣りの定石「なるべくヘチ際に落とす」に則り、テクトロでも護岸沿いにルアーを通すことを意識ました。
そこで役立ったのが、ルアーのラインアイ(スナップを通す部分の名称らしい)を曲げて進行方向を斜めににずらす手法。

この方法なら、護岸がハングになっている隅田川でもヘチ際を攻めることができます。
イメージはこんな感じ↓

このアイデアの参考元はほかの参考文献と一緒に記事の下にまとめておきます
2つ目の「なるべく体を水面に映さない」については、できればやる程度でOKです。
特に隅田川はハングになっているので、岸壁についている魚にはそこまで自分の影は見えていないと思います。多分。
テクトロで使用したルアー
テクトロで使用したルアーですが、釣れたルアーはラパラCD7だけです笑。
カラーは正直なんでも大丈夫かと思います。
護岸にゴリゴリぶつけるためロストしやすいので、予備を多めに用意しておくのが吉。
バルサ素材で飛距離が出ないのが難点のラパラCDですが、テクトロなら問題なし。
ゆっくり歩いでもしっかり水を噛んでアクションしてくれて、まるでテクトロのために生まれてきたルアーだと感じました。
その他、釣果につながらなかったルアーたち。
テクトロの定番ローリングベイト。
こいつもラインアイ曲げたら斜めに泳ぐのかと思って曲げてみましたが、アクションが小さいので全然曲がらず断念しました笑。
デイゲームにはスピンテールがいいかと思い試したリアルスピン。
釣果にはつながらなかったですが、他のスピンテールと比べて圧倒的にエビりにくいのでストレスフリーなのはGOOD。
あとはたまたまルアーボックスに入っていたRJ7。
もうちょい重いワームでボトムを意識したほうが良かったかも。
【冬】テクトロに適したシーズン

東京湾奥でテクトロするなら冬一択です。
というのも、夏~秋はミジガイが岸壁につくのでヘチ際を攻めようとするとルアーが引っかかってロストしまくると思います。
そもそも、どうしてもシーバスを釣りたいのではなければ、夏~秋はミジガイやフジツボをエサにしたヘチ釣りのほうが効率的な気もする笑。
あと、テクトロは10メートルくらいラインを出すので、冬場はヘチ師が少ないのも好都合です。
あると便利なタックル
テクトロはめちゃくちゃ歩くのでコンパクトなタックルがあると捗ります。
もっとも買ってよかったと思うのがこのランディングシャフト。
全長3メートル・仕舞寸法37センチと超コンパクトかつ東京湾奥で必要な長さは備えている神アイテムです。
豊洲ぐるり公園や若洲海浜公園の干潮時だとちょっと長さが足りないかもですが、隅田川でのテクトロならまず問題ないでしょう。
あとは必須アイテムのジョイント。
ロッドはルアーニストとズームサファリを使用しました。
ロッドにこだわりはなかったのですが、メインの移動手段が電車なのでパックロッドに手を出してみました。
ルアーの飛距離は通常のシーバスロッドに劣りますが、仕舞寸法49センチなのが魅力的すぎる。
先ほどのランディングシャフトと合わせて大きめのリュックに収納できるので、ポイント間を自転車で移動する場合にもおすすめ。
参考にしたサイト
ラインアイを曲げる手法と使用ルアーを参考にさせていただきました。

歩くスピードなどを参考にしました。ラパラCDが最強なのもこのブログから笑。

まとめ

この冬テクトロに注力してみて、魚の活性が下がる渋い時期にデイ・ナイト問わず釣果を上げられるテクトロの優秀さに気づくことができました。
冬に隅田川沿いを釣りしていると明暗狙いルアーマンやヘチ師は見かけるのですが、テクトロしてる人はそんなに見かけないなあと感じます。
ということで、みんな、テクトロしようぜ!
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