こんにちは、もっちーです。
Google広告ではリスティング広告からディスプレイ広告、動画広告まで様々な形式の広告を利用できますが、その中でもテキスト形式のリスティング広告は世界中で多数のユーザーから利用されています。
テキスト広告で最近注目されているのが、複数の見出しと説明文を設定できるレスポンシブ検索広告。
いままで主流だった拡張テキスト広告が2022年6月までに新規作成不可能になることから、レスポンシブ検索広告の整備を進めないと…と思っている広告運用者の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、レスポンシブ検索広告で動的にテキストを変更する方法を解説していきます!
【本記事でわかること】
・地域の表示のさせ方
・カウントダウンの表示のさせ方
・検索キーワードの表示させ方
反応した検索キーワードと同じテキストを見出しor説明文に表示させる
・任意のキーワードの表示させ方
反応した検索キーワードに紐づけられたテキストを見出しor説明文に表示させる
*全てレスポンシブ検索広告です。
レスポンシブ広告で動的に文言を変更するには
ユーザーに合わせて動的にテキストを変更するには、広告カスタマイザを含めて、
- 地域の表示
- カウントダウンの表示
- キーワードの表示
- 広告カスタマイザの表示
以上4つの機能があります。
レスポンシブ広告の見出しor説明文の編集の際に「{」を入力すると、
この画面から編集できるものですね!
まずはそれぞれについてみていきましょう。
地域の表示
地域表示オプションは、ユーザーの位置情報を元に広告文に地域名を表示させる機能。
国や都道府県、市区町村単位で広告を表示させることができます。
上の画像の「宇部市」の部分は広告表示オプションによって動的に表示させたものです。
カウントダウンの表示
カウントダウンを表示させて消費者に訴求することも可能です。
丸をつけた部分がカウントダウン表示オプションを使用した部分。
カウントダウン終了から一日を切ると、あと「〇〇時間」と表示されるようになります。
キーワードの表示
反応した検索キーワードをそのまま表示させることができます。
例えば、「{カスタマイザ}なら」という広告見出しを作成した場合、「電子レンジ 修理」という検索キーワードが反応すると、「電子レンジ修理なら」と表示されます。
広告カスタマイザの表示
あらかじめ設定した検索キーワードに対応したキーワードを表示させることができます。
検索語句(クエリ)に反応するわけではないので注意!
例えば、「電子レンジ 修理」のクエリに対して、「家電 修理」の検索キーワードが部分一致等で反応していた場合、
「{カスタマイザ}の修理」のカスタマイザ部分には、「{電子レンジ}の修理」ではなく、「{家電}の修理」が表示されます。
先ほど説明した「キーワードの表示」との違いは、広告カスタマイザの場合キーワードごとに任意の文言を登録できるという点にあります。
例えば、「家電 修理 安い」というキーワードが反応した場合、「最安値の家電修理店」と表示させることが可能です。
「キーワードの表示」の場合は、「家電修理安い」としか表示させられません。
地域表示オプションの設定・広告作成方法
地域表示オプションを使用したレスポンシブ広告の作成方法はとても簡単。
広告見出しor説明文で「{」を入力すると下の画像のようになるので、「地域の挿入」を選びます。
あとは、画面の指示に沿って表示させたいレベル(国or都道府県or市区部)とデフォルトのテキストを入力すればOKです。
構文としては以下の通り。
{LOCATION(レベル):デフォルトのテキスト}
レベルとは表示させる地域の絞り込み具合で、国、都道府県、市区部を選べます。
デフォルトのテキストについては、文字数がオーバーする場合に表示させる文言を指定できます。
具体的な使用方法としては、レスポンシブ検索広告の広告見出しを
{LOCATION(市区部):地域で人気}の家電修理
とすることで、地域表示によりユーザーへ訴求することが可能です。
実際にレスポンシブ広告の編集画面に入力するとこんな感じ。
カウントダウンオプションの設定・広告作成方法
カウントダウン表示オプションも同様にまずは「{」を入力。
この画面で「カウントダウン」を選びましょう。
この画面になるので、カウントダウンの開始、カウントダウンの終了を設定しましょう。
構文としては、
{COUNTDOWN(yyyy-MM-dd HH:mm:ss,残り日数)}
このようになります。
これ単体だと、「〇〇日」「〇〇時間」のように表示されるので、実際に使用する場合は、
セール終了まであと{COUNTDOWN(2021-12-06 00:00:00,5)}
このような見出し・説明文を作成するといいでしょう。
12月6日に終了し、5日前からカウントダウンが開始する設定になります。
実際にレスポンシブ広告の編集画面に入力するとこんな感じです。
キーワード表示オプションの設定・広告作成方法
見出しか説明文に「{」を入力し、「キーワードの挿入」を選んだら、
この画面になるので、デフォルトのテキストを設定しましょう。
次に大文字と小文字の区別ですが、ヘルプを見るとこの通り。
英語を表示させる場合の大文字と小文字の区別について、
先頭文字を大文字にする: すべてのキーワードの最初の文字が大文字になります
文頭を大文字にする: 最初のキーワードの最初の文字だけが大文字になります
すべて小文字にする: どの文字も大文字になりません
以上3通りの方法を選べますが、日本語のみの場合は変更なしで問題ありません。
【個別登録】「広告カスタマイザ属性」の設定方法
ここまで紹介してきたオプションは特に事前準備なく使うことができましたが、広告カスタマイザの場合はそうはいきません。
事前にキーワードと表示さたい文言を紐づける作業(=「広告カスタマイザ属性」の設定)が必要になります。
広告カスタマイザ属性の設定については、一つ一つ個別に登録する方法と、CSVファイル等のアップロードで一括登録する方法があるのですが、まずは個別登録の方法をご紹介します。
1.属性を作成
まずは、キーワードと表示させたいテキストとを入れる「箱」にあたる広告カスタマイザ属性を作成します。
画面上部の「ツールと設定」からビジネスデータをクリック。
画面左「広告カスタマイザ属性」をクリック。
属性の名前を入力します。何でもOKなので、管理しやすい名前で登録しましょう。
2.「検索キーワード」に属性の列を作成
検索キーワードの画面から、表示項目→表示項目の変更を選ぶ
広告カスタマイザ属性のうち、先ほど作成した属性の名前にチェックを入れる。
3.属性に登録させたいキーワードを入力
検索キーワードの列に先ほど設定した属性名(テキスト)が表示されたら、エンピツマークをクリックして、検索キーワードがクエリに反応した際に表示させたいテキストを記入すれば完了です。
これで広告作成画面から広告カスタマイザを使用した広告を作成できるようになっています。
広告カスタマイザを使用したレスポンシブ広告は、一括アップロードによる広告カスタマイザの設定方法を解説した後にまとめて説明します。
【一括アップロード】広告カスタマイザの設定方法
ひとつずつ地道にGoogle広告の編集画面から広告カスタマイザを作成するのはとても大変。
とはいえ、広告カスタマイザのデータをCSV形式で一括アップロードする方法も用意されているのでご紹介していきます。
1.属性を作成
ここは個別に広告カスタマイザを作成する方法と同じです。
「ツールと設定」→「ビジネスデータ」をクリック。
画面左の「広告カスタマイザ属性」をクリック。
属性の名前を入力します。基本的にどのような属性名でも大丈夫です。「データの種類」には「価格」や「割合」などもありますが、ここでは「テキスト」を選択します。
2.テンプレートのダウンロード
カスタマイザ属性の画面の「テンプレート(CSV)」をダウンロードします。
「rsa-customizer-template」のCSVがダウンロードされるので、エクセルやGoogleスプレッドシートなどで編集していきます。
3.広告カスタマイザデータの作成
ダウンロードしたCSVを開くとこんな感じになっています。
今回使うのは列Dまで。また、上3行もいらないので削除してしまいましょう。
削除したら、先ほど作成した広告カスタマイザ属性名を列Dの「Customizer:Name」の「Name」部分に記入します。
属性名を「家電名」とした場合は、列D「Name」部分を「家電名」にしましょう。
あとは、列Aにキャンペーン、列Bに広告グループ、列Cに検索キーワード、列Dにカスタマイザで表示させたいテキストを記入すればOKです。
上のシートの画像では、「ブランド名(マックブックなど) +α」の検索キーワードが反応した際に、「ブランド名」のみが表示されるようにカスタマイザを作成したものです。
{カスタマイザ}の修理と記述する事により、「マックブックの修理」「アイマック の修理」「クロームブックの修理」…と、限られた広告見出しのスペースでユーザーの検索意図に最大限沿った文言を表示させることができます。
4.広告カスタマイザデータのアップロード
広告カスタマイザ属性の画面に戻って、「一括操作のアップロード」をクリック。
あとは「ソースを選択」から先ほど作成したCSVのデータをアップロードして、エラーが出なければ完了です。
念の為プレビューを確認して、キーワードとカスタマイザのテキストが問題ないか確認しましょう。
カスタマイザを使用した広告の作成方法
広告カスタマイザデータをアップロードができたら、あとは実際に見出しや説明文に入れるだけ。
まずはレスポンシブ広告作成画面を開いて、見出しor説明文に「{」を記入します。
すると、画像のように表示されるので「広告カスタマイザ」をクリック。
「属性」と「デフォルトのテキスト」を設定します。
「属性」は先ほどCSVで作成したもの(ここでは「家電名」)を選びましょう。
構文としては、
{CUCTOMIZER:属性名:デフォルトのテキスト}
このようになります。
先ほどアップした↓このCSVを適用した場合、
検索キーワード[アイマック 修理]にクエリが反応すれば「アイマック」と表示されるため、見出しには
{CUCTOMIZER:家電名:家電}の修理
と記載することになります。
レスポンシブ広告で広告カスタマイザを使用する注意点
最後に、レスポンシブ広告で広告カスタマイザを使用する際の注意点について解説します。
データフィードからアップロードしたデータは使用不可
今回レスポンシブ広告でやったような見出しの動的な変更について、これを拡張テキスト広告で行ったことがある方は、データフィードに設定用CSVファイルをアップロードしたことがあるのではないでしょうか。
レスポンシブ検索広告ではデータフィードにアップロードしたデータは参照できないので、今回ご紹介した方法をとる必要があります。
文字数に注意
レスポンシブ検索広告の見出しでは複数の機能を使用することが可能です。
例えば、地域表示機能と広告カスタマイザを同時に使用することができます。
このとき注意しなければならないのが、合計の文字数。
各機能により表示された文字の合計が半角30文字を超えると見出しが表示されなくなるので、最大文字数には気をつけておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか
Google広告のレスポンシブ広告で広告カスタマイザを使用するには、カスタマイザ属性を作成して、キーワードと表示させたいテキストを紐づける必要があります。
皆さんも広告カスタマイザを使用して、効果的にユーザーに訴求してCVRを向上させてみてください!
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