大学編入のメリットとデメリット!短大や専門学校から4年制大学へ

編入・キャリア

こんにちは。あかい@編入です。

大学生の皆さんは、現在在籍する大学を離れ、別の大学に通ってみたいと思ったことはありませんか?

理由は様々だと存じます。

例えば、

  • 学歴コンプ発症
  • 人間関係を変えたい
  • 別の科目を学びたい
  • なんとなく大学の雰囲気と合わない

などなど。

新たに一般受験をすれば、一回生から学び直しになってしまいますが、
大学3年時(2年次)から他大学に転籍できる試験があるんです。

それがズバリ、編入学試験

筆者も実際に大学編入学試験を受験し、
神戸大学から合格をいただいています!

本記事では、大学編入をめざすメリット・デメリットをみていきましょう!

編入学試験とは

編入学試験とは、前述の通り大学3年時ないし2年時から他大学に転籍するための試験です。

国立大学・私立大学ともに多くの大学が募集をしています。

ここからは、編入学試験について、入試科目と入試制度に絞って説明していきますよ♪

入試科目

入試科目は、英語と専門科目です。

英語は主に英文和訳の問題が出題されます。

筆記試験の代わりにTOEICやTOEFLのスコアで評価する大学も。

神戸大学や京都大学がその例です。

専門科目については千差万別。

法学部では論述問題、経済学部では計算問題などが課されます。

参考までに、神戸大学法学部の入試科目と配点は次の通り。

法学概論(100点)+一般教養(100点)+英語【TOEICかTOEFL】(100点)

これらに加えて面接を課す大学も多数あります。

入試制度の違い

編入学試験は一般受験と主に次にあげる2点で異なります。

  • 国立大学を何校でも受験できる。
  • 三年次ないし二年次から入学できる。

国立大学を受験する場合、一般入試は前期・後期それぞれ1校ずつしか受験できません。

しかし、編入学試験は何校でも受験することができます

なので、いわゆる受験の「乱れ打ち」ができるというわけです。

5校以上受験する人も少なくありませんよ!

筆者は国立大学2校、私立大学1校を受験しました。

一般入試と違って国立大学を複数受験できるのはgood♪

大学編入の難易度は?

大学編入学試験の概要がわかったと思います。

それでは、一般入試と比較して、
大学編入学試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。

両者を単純には比較できませんが、
必要とされる勉強量は編入試験の方が少ないです。

国立大学の場合、一般試験は5科目必要なのに対して、
編入試験は英語と専門科目でOK。

さらに、専門科目もそこまで問われる範囲が広くないので対策しやすいんです。

しかし編入試験には、情報が少なかったり、受験仲間を作りにくいといった大変な部分もあります。

事実、現役時代の私では絶対に神戸大学には合格できなかったと思います
というのも、数学が大の苦手で偏差値30代だったので…。
そんなわけで、そもそも国立大学は視野にすらありませんでした笑。

編入学のメリット

編入試験がどのようなものかわかったと思います。

それでは、編入試験に合格するとどんなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、大学編入のメリットとして

  1. 学歴コンプの解消
  2. 興味がある学部に入り直せる
  3. 新しい環境で生活できる
  4. 浪人よりも経済的&早く卒業できる

以上4点を見ていきましょう!

1.学歴コンプの解消

学歴コンプ解消のために編入学を志す学生は多いです。

日東駒専から京都大学に編入した例も聞いたことがあります!

ほかにも、短大から国立大学に編入する人も。

不本意な大学から、理想の大学に入学できるのは大きなメリットでしょう!

一般入試に失敗したとしても、もう一度リベンジをする機会を得ることができますよ♪

2.興味がある学部に入り直せる

一般入試で不本意な学部に入学してしまったり、入学後に専門科目が自分と合わないと感じることがあります

例えば、理系が苦手なのに理系学部に入学してしまった場合。

大学の発展的な勉強についていけない…なんてこともあるのでは。

文系でも、経済学部はガンガン数学を使うので大変ですよね。

また、大学入学後、他学部に興味を引かれるかもしれません。

そのような場合に編入学試験に合格すれば、
新たな環境で興味がある学問について研究することができるというメリットがあります!

3.新しい環境で生活できる

編入学試験は全国各地の大学で実施されています。

間関係を一新したい場合や、新たな環境に身を置きたい場合
編入学試験の受験を検討するに値するでしょう。

コロナ禍では、在籍している大学での人間関係の構築に失敗してしまった…という人も少なからずいるでしょう。
編入して他大学に飛び込んで、新しい人間関係を構築するのもアリだと思います!

4.浪人よりも経済的&早く卒業できる

浪人と比べて、編入試験は経済的かつ早く卒業できます。

浪人の場合は一年分の予備校代がかかりますが、編入予備校のレギュラー講座は大学2年の4月〜10月ものもがほとんど。

さらに、科目が減るので受講科目も減らせるというわけです!

卒業時期についても、浪人は1年ダブってしまうのに対し、
編入は4年で卒業することも可能です!

予備校代だけでなく大学の学費も抑えられるのは大きなメリットです!

編入学のデメリット

編入学のメリットはネット上でよく挙げられていますよね。

「好きな勉強ができて生活が変わった!」
「就活で有利になった!」

といった合格者の情報がよく目に入りますが、
その分デメリットをよくみて欲しいです。

編入学には、次のようなデメリットがあります!

1.多額の費用がかかる
2.認定単位が減る
3.試験対策に時間がかかる

4.教職課程や留学が難しい
5.就職活動の時間が削られる

1.多額の費用がかかる

私が編入のために費やした費用について、大まかに以下で列挙していきます。

  • 編入予備校代 だいたい50万円
  • 参考書・テキスト代 約2万円
  • TOEFL、TOEIC等の受験料(TOEFL235ドル=約2万4千円、TOEIC5725円)
  • 受験料 3万円×受験校数
  • 受験時の旅費(宿泊費、交通費等)

おそらく合計70万円から80万円ほど費やしたと思います。

編入予備校ではとても充実した授業を受けることができますが、やはり費用は高額ですね…。

ちなみに、令和2年度京都大学法学部編入学試験の合格者4名のうち、全員がECC編入予備校で指導を受けた学生です。

また、TOEFLは大変難易度が高いため、1回の受験で高得点を取るのは困難です。

TOEICに関しても、多くの受験生が3回以上受験しています。

華の大学1、2年生の時に、遊ぶのを我慢して、
お金を編入代に費やすのはしんどいでしょう…。

金銭面では、編入試験の受験はデメリットといえます。

2.認定単位が減る

編入学にあたって、認定される単位に上限が設けられてます。

たとえば、神戸大学法学部の認定単位の上限は60単位です。

京都大学経済学部は40単位認定されます。

つまり、大学2年生まででどれほど単位を取得していたとしても、上限単位以上は無意味になってしまうというデメリットがあるんです。

京都大学経済学部の例でいえば、大学3〜4年生の間で84もの単位を取得する必要があります。

4年生になってからも単位取得に追われるのではなくて、もっと有意義に時間を使いたいと思いませんか?

↓単位認定については、下記の記事に詳しくまとめています。

3.試験対策に時間がかかる

編入学試験を合格するには、試験対策にかなりの時間を割かなければなりません。

筆者の場合、TOEIC対策は1年の夏頃からスタートし、
受験が近づくと週3日ほど予備校に通っていました。

編入の勉強に時間を割かなければ、他にいろんなことができてたかもしれません

自分の時間が制約されるというデメリットを考慮して、
学生生活の計画を立てるのはとっても大変です。

4.教職課程や長期留学は困難

教育学部や外国語学部への編入を志望されている方は注意が必要。

3年次編入をすると、とにかく取る授業が増えるので、
長期留学や教職課程も平行して進めるのは至難の技です。

長期留学や教職課程は事前の学習が必須になるため、
3年次編入後、ストレートで卒業するのは難しいと考えられます。

長期留学や教職課程に進みたいと考えている方は、2年次編入するか5年生まで大学に残るのを検討したほうがいいかもしれません。

目的意識をもって留年した場合は、就活の際も考慮してもらえることが多いです。
留年したとしても自分の学びたい学問に精一杯打ち込める自信がある方は、
教職課程や長期留学を検討してみてください!

5.就職活動の時間が削られる

このデメリットは3年次編入の場合。

先ほど認定単位が減ると書きましたが、
そのせいで就職活動の時間も削られてしまいます

順調に単位を取得してきた大学3年生はそれなりに時間を取ることができるため、
インターンにどんどん参加できます。

一方で、認定単位をがっつり減らされた編入生は、
大学4年時までそれなりの数の授業を取り続けなければなりません。

就活に集中できなくなりますし、さらには留年の危険も…。

ちなみに、筆者は3年時に50以上のインターンのESを作成し、
数十のインターンに参加しました。
インターンからの早期先行ルートが存在するこのご時世、
就活に時間を避けないのは大きなデメリットと言えるでしょう。

編入は情報を制した者が超有利

編入試験は一般試験に比べて情報が少ないのがネック。

しかし逆に考えると、優良な情報源を持つ受験生が一気に優位に立てるんです!

情報収集の方法は様々ありますが、合格者のブログを読むのも一つの手段。

筆者も編入合格者の1人であり、編入の体験談を公開しているのでぜひご活用ください!

こちらに編入記事をまとめています!

こちらでは、筆者が編入受験生時代に作成した練習答案を公開しています。

合格レベルの答案がどのようなものか気になる方はぜひご覧ください!

ほかにも、編入合格者や編入講師の方とツイッターのDM等でコンタクトを取るのもgood!

まとめ

勉強

編入学試験にはメリットがたくさんありますが、デメリットもつきまといます

様々な理由から編入学をしたいと思う気持ちは私にもわかるつもりです。

でも、本当に編入学をする必要があるか、他の手段があるのに編入学に拘泥していないか、よく考えてみてください。

筆者が在籍している大学の教授の受け売りですが、
「若い」ということはそれだけで強力な武器です。

それは、いくらでもチャレンジできて、いくらでも失敗できるから。

「若い」大学生のうちに、何にチャレンジすべきか、本当に編入学にチャレンジすべきかは、十分検討した上で決定すべきです。

とにかく、後悔がないようにしましょう。

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