こんにちは、あかい@編入です。
「他大学に編入したい!」と思い立ったものの、こんな悩みを抱える人は多いと思いですよね。
- 専門科目ってどうやって勉強すればいいんだろう?
- 参考書は結局何がおすすめなの?
- 参考書の効率的な使い方って?
一般入試と違って受験者が少ない編入試験の情報収集はとっても大変。
実際、筆者も最初はどうやって勉強すればいいかわからず、途方に暮れていたのを覚えています…笑。
しかし、編入予備校の講師の方や合格者の先輩の情報を参考に、参考書や勉強法に対する理解を深めていった結果、神戸大学法学部に合格することができました!
本記事では、法学部の編入試験に合格するためのおすすめ参考書・勉強法をご紹介します。
法学部の試験対策にもぴったりな参考書をご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
こちらTwitterのDMを解放していますので、質問等あったらお気軽にどうぞ!
編入法学の試験形式
法学部の編入学試験の形式は、法学に関する論述問題です。
具体的な出題内容については大学ごとに異なります。
たとえば、神戸大学の試験では、民法や刑法の一行問題が出題されることがありますね!
一行問題とは、ある短い語句について説明をする問題です。
例)「罪刑法定主義」について論じなさい
一方で、上智大学では一行問題のような問題は基本的に出題されません。
法学に関する課題文を読んだ上で回答する問題が出題されます。
ちなみに、試験科目は専門科目(法学など)だけではなく、英語も含まれます。
TOEICやTOEFLといった資格試験のスコアの提出を課す大学は多いです。
TOEICの勉強法を詳しく知りたい方はこちらをチェック!
編入法学の勉強法
私はつぎのステップで法学を学びました。
1.法学の外観を掴む
2.頻出テーマと問われる論点を知る
3.論点をふまえて答案構成を考える&暗記
4.足りない知識を補充
5.答案作成&添削を受ける
1.法学の外観を掴む
まずは、入門書で法学についておおまかに学びました。
ほとんど知識がない状態で難解な法学の勉強を始めても挫折しそうな気がしたからです笑。
また、これから学習する学問の概要を掴むことは勉強の筋道を立てることに役立つと考えました。
とくに「教養としてのロースクール小論文」は必読です!
法と道徳や悪法問題、社会契約論といった編入法学の頻出論点について、ロースクール未修者コースの過去問を題材にわかりやすく学べます!
講義形式なので、読み進めやすいのもgood!
「教養としてのロースクール小論文」に掲載されたロースクール未修者コースの過去問は、なんと編入予備校のテキストにも載っていました!
編入試験に直結する知識を身につけられます!
2.頻出テーマと問われる論点を知る
法学の外観がつかめたら、頻出テーマと問われる論点を調べます。
何が論点になるかを調べる方法として
・過去問を分析する
・予備校の授業を受講する
以上2つの方法が代表的です。
2-1.過去問を分析する
志望校の過去問を分析し、頻出テーマと論点を見つけます。
たとえば、過去問「死刑制度の是非を論じよ」というテーマの問題が出題されたとします。
「死刑制度の是非」というテーマについて、書籍やネットを調べるとは次のような論点があることがわかります。
死刑に犯罪抑止効果はあるのか?
国家による殺人ではないのか?
重要論点をしっかり押さえて答案を書けば、合格にぐっと近づけますよ!
筆者が実際に解いた頻出問題と受験生時代に作成した答案をセットでnoteにて公開しています
2-2.予備校の授業を受講する
予備校の授業を受講すれば、頻出テーマと論点について最短で学べます。
論点として問われるかについても絶対に正確です。
独学だと、過去問で問われているテーマから論点を自分で抽出する必要がありますし、見当違いな論点について調べてしまう恐れがあるので、金銭的に余裕があれば編入予備校を利用するのをおすすめします!
3.論点をふまえて答案構成を考える&暗記
頻出テーマと論点を把握できたら、それらをふまえて答案構成を考えます。
答案構成は「型」を意識して考えます。
具体的に説明するため、しばしば問われるテーマ「フェイクニュース禁止の是非」を例にあげてみます。
このテーマの論点としては、「表現の自由(憲法21条)」が挙げられますね。
「主張、反論、再反論」の「型」で答案を構成してみたので、みていきましょう!
主張 … フェイクニュースは禁止すべきではない。
↑理由:「表現の自由」が侵害される・報道機関が萎縮する・報道内容の真偽はすぐに判明しない。
反論 … フェイクニュースによって名誉を傷つけられるひとがいるかも
再反論 … 言論には言論で反論すればよい、虚偽の報道をするメディアはどうせ信用されなくなる
答案構成ができたら、徹底的に暗記します。
編入学試験は試験範囲が比較的狭く、頻出テーマから類題がかなり出題されるからです。
↓筆者が実際に書いた練習答案をnoteにて公開しています。過去問で実際に問われた頻出論点について書いているので、ぜひご覧ください!
合格するために求められる答案のレベルを感じられると思いますよ♪
4.頻出論点の知識を補充
法学をしばらく勉強していると、何が論点になりそうかわかるようになります。
そこで、平易な参考書を読んで頻出論点に関する知識をつけるのがおすすめです。
知識の補充に最適な参考書を以下で紹介します。
伊藤真の入門シリーズ
他の基本書・入門書よりも圧倒的にわかりやすいので、4冊全て読むことを絶対におすすめします。
難しい概念が簡単な言葉遣いで解説されているので、法学部の試験対策にも最適な参考書だと言われています。
具体例もたくさんでとっても理解しやすい必読シリーズです!
以上4冊はKindle Unlimitedで全て読むこと可能。
30日間の無料体験期間で目を通してみて、気に入ったら書籍版を購入するのをおすすめします。
法学部の方は、試しに試験対策の参考書として使ってみるのはいかがでしょうか?
演習ノート法学
試験で問われやすい論点がコンパクトにまとまっています。
神戸大学を受験するのであれば必読です。よく似た内容が出題されていますよ♪
ただ、説明がわかりにくかったり、マニアックすぎる部分もあるので注意。
ある程度勉強が進んでから手をつけたほうがいいかもしれませんね!
法哲学・現代政治理論
法哲学・現代政治理論について体系的知識を得ることができます。
すこし難解ですが、編入試験の論点になるような知識は網羅されていますよ!
5.答案作成+添削を受ける
考えた答案構成をもとに答案を書くことも必要です。
答案構成時に考えた内容を具体例で肉付けして答案を作成すればOK。
プロの視点から添削を受けることで、自分の知識や答案構成について修正できますよ♪
こちらで筆者が編入受験生時代に書いた練習答案を少し修正した上で公開してます!
実際にどんな答案を書けばいいのか知りたい方はぜひご覧ください!
【法学以外】大学編入の小論文対策の参考書
法学部の試験でも、一般教養が試験科目とされていたり、法学に直接関係ない社会科学全般に関わる小論文が出題されることがあります。
勉強法としては、法学の勉強法と同様、頻出範囲・論点を知る→答案構成の暗記の流れで問題ありませんが、頻出範囲が異なる以上、小論文対策の参考書は新たに用意する必要があります
ここからは、大学編入の小論文対策一般に使える参考書をご紹介しますね!
【必須】小論文これだけ!
東進ハイスクールの小論文の人気講師樋口裕一の参考書。大学編入だけでなく、大学入試の小論文の参考書として最も有名なもののひとつですね。
答案構成の「型」から頻出論点までわかりやすくまとまっているので、一冊で社会科学系小論文の対策が可能です!
【基礎に】小論文これだけ!超基礎編
初めの小論文対策だから不安…という人は、「小論文これだけ!超基礎編」から始めるのがおすすめ。
より丁寧に答案構成について解説されており、論点の説明もわかりやすいので小論文初学者はこちらから始めるといいでしょう!
【発展に】法学部、経済学部の受験に
「小論文これだけ!」シリーズには、法学や政治学、経済学の論点を中心にまとめた「小論文これだけ!法・政治・経済編」があります。
また、新シリーズとして「小論文これだけ! 国際・地域・観光・社会・メディア 超基礎編」が発売されているので、こちらは時事問題の対策にぴったりです。
編入は独学で対策できる?
以上で法学編入のおすすめ参考書を紹介しましたが、これらを使用して独学で合格することはできるのでしょうか。
結論から言うと、法学部の編入試験に独学で合格することは、不可能ではないにいしても難しいです。
その理由は、
①予備校は最短ルートで合格するためのカリキュラムを組んでいる
②知識や論理の間違いを修正してくれる第三者の目が不可欠
③教授からの深掘りにも耐えうる志望理由書を作成する必要がある
以上3点です。
やはり、独学勢と比べて編入予備校に通っていた受験生は合格率が高い傾向にあります。
事実、私が受験した年度の京都大学法学部編入試験の合格者は全員ECC編入学院に通っていた学生でした!
高い授業料を支払うだけの価値はありますね!
特に、上記の理由のうち②は超重要。
解答が基本的にひとつしかない計算問題が出題される経済編入とは違って、法学の問題は解答が複数考えられることが多々あります。
「死刑問題の是非」がその例です。
持論を展開する形で解答することになるので、第三者からの添削は必須と言えますね!
大学編入試験の勉強法のポイント
最後に、大学編入試験一般に通じる勉強法のポイントをみていきましょう。
編入試験に合格するためのポイントとして、
・英語の資格試験は短期集中で早めに取得する
・優先順位をつけて頻出問題を確実にする
・頼れる第三者の助言をもらう
次の3点が挙げられます。
ここからは、それぞれについて解説していきますね!
英語の資格試験は短期集中で早めに取得する
英語の資格試験、特にTOEICは早めに勉強をスタートしてしっかりハイスコアを獲得しておきましょう。
というのも、編入試験はかなり運要素が絡む試験だから。
専門科目については1科目2〜3問しかないので、知ってる問題がたまたま出題されれば解けるし、運悪く対策が薄い問題が出題されれば解けないというわけです。
この点が編入試験よりも広く浅く出題される一般入試の問題と異なりますね。
英語の資格試験は一度スコアを取得すれば点数がぶれることはないので、運に左右されることなくぐっと合格に近づきますよ!
さっさとTOEICでハイスコアを取得してしまいたい!という方にはスタディサプリENGLISHなどのパーソナルコーチ型のプログラムを利用するのもアリですね!
>>スタディサプリENGLISHのTOEICパーソナルコーチプラン7日間無料体験はこちら優先順位をつけて頻出問題を確実にする
先述の通り、一般試験と比べて編入試験は出題範囲が狭いです。
なので、各地の大学で似たような問題が出題されます。
広く浅く勉強して中途半端な習熟度になるくらいならば、受験校の出題傾向を分析して「この問題が出題されれば絶対に合格答案が書ける!」というような問題を増やしていく方が合格に近くでしょう!
一般受験とは違って、私立国立問わず何校でも受験できる編入試験だからこそできる技ですね。
万が一対策が薄い問題が出題されたとしても、他の複数のテーマについて確実に合格答案が書けるレベルの知識を蓄積できているなら、持ち合わせの知識でなんとか答案を作成することもできるはずです!
信頼できる第三者からの助言をもらう
信頼できる第三者に勉強をサポートしてもらうのはとても大切。
というのも、編入試験は情報が少ないのでいらない努力までしてしまう恐れがあるからです。
ダルビッシュ投手の名言がそのままあてはまりますね。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) June 11, 2010
第三者の視点から、無意味な勉強はしていないか、順調にやるべきことを進められているか定期的に確認してもらいましょう。
まとめ
あくまで私個人の勉強方法です。参考までに考えてください!
この記事が少しでも編入を志望者のためになれば幸いです。
今回紹介し書籍は法学部の定期試験対策にも最適なので、大学編入試験の法学・小論文の参考書を有効活用して、ぜひ皆さんも合格を勝ち取ってくださいね!
↓編入に関する記事のまとめです!
合格体験記やTOEIC、TOEFLなどについても書きました。
編入志望の方は必見!
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