英検準一級はいわば英語上級者としての登竜門。
自慢の英語力を試したい!という方にぴったりの試験です。
とはいえ、英検準一級は難関の試験。
・「英検準一級ってどんな問題がでるの?」
・「英検準一級を受験して見みたいけど、難易度はどのくらいなんだろう?」
・「どのくらい勉強すれば合格できるの?」
こんなふうに考えている英語学習者のかたはおおいと思います。
本記事ではまず、英検準一級の傾向と難易度を解説した上で留学経験ゼロ、英会話経験ほぼゼロで英検準一級を合格した私がおすすめ参考書と教材を紹介します。
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英検準一級の出題傾向(一次試験)
まずは、英検準一級の問題内容から確認しましょう。
一次試験はリーディング、リスニング、ライティングのパートに分かれます。
代表的な英語の資格試験のひとつTOEICとは違ってライティングパートがあるのが特徴的です。
ここからは、それぞれのパートについて細かく解説していきます!
リーディング
リーディングは次の3大問に分かれます。
・短文の語句空所補充
・長文の語句空所補充
・長文の内容一致選択
以上の3つについて問題傾向を見ていきましょう!
短文の語句空所補充
短文に当てはまる語句を挿入する問題です。25問出題されます。
単語・熟語を知っていれば難なく回答可能です。
ただし、要求される語彙はかなりハイレベル。
大学受験用単語帳のレベルを超える問題が多々出題されます。
具体的には次のような単語が出題されるんです。
- vulnerable
- monarch
- magnify
- spoil
- adverse
- gargle
なかなか見かけない単語揃いですよね。
なので、単語の語句補充問題がリーディング問題で一番の鬼門に感じました。
長文の語句空所補充
長文に当てはまる語句を挿入する問題です。2長文3問ずつで計6問出題されます。
短文空所補充問題よりは要求される語彙レベルは低いですが、文脈を追いながら正しい選択肢を選ぶ力が問われますよ!
長文の内容一致選択
長文を読んで、設問に答える問題です。3長文で合計10の設問が出題されます。
この問題でも、やはり高い語彙力は必須。
ただし、長文の内容は平易なものが多いので単語さえ知っていれば容易に解答できます。
以前TOEFLの勉強をしていたため語彙力には自信がありました。そのためか、9割弱の得点をゲットできました!
ライティング
与えられたPOINTS4つのうち、2つををつかって英作文をします。字数は120〜150字です。
内容としては、社会・政治・生活等から幅広く問われます。
採点基準については、内容、構成、語彙、文法の4点が評価基準です。
指定された文字数を埋めた上で、相当ずれた解答をしなければそれなりの点数が取れると思います!
ライティングのできに関して手応えはあまりありませんでしたが、9割弱の点数をとれました!
リスニング
リスニングは次の3大問に分かれます。
どの問題もなかなかの強敵なので、しっかり対策する必要がありますよ!
それでは、それぞれについて見ていきましょう!
会話の内容一致選択
二人の話者の会話を聞き、それに関する質問について正しい選択肢を選ぶ問題です。
全部で12問出題されます。
音声はまずまず長いので、会話の流れを意識しながら聞き取る必要があります。
文の内容一致選択
一人の話者のナレーションを聞いて、質問に答える問題です。
ひとつのナレーションにつき2題出題されます。
3ナレーションあるので、合計6問になりますね。
リスニング大問1よりもさらに音声が長いです。
細かい内容を記憶するよりも、話の大筋を掴むように聞くのがポイント!
Real-Life形式の内容一致選択
Situationを読んだ上で音声を聞き、質問に答える問題です。
ひとりの話者によるナレーションになります。
同時に読解と聞き取りをしなければならないので、高い情報処理が必要なので、リスニング問題のうち一番の鬼門だと感じます!
過去問演習を積んで慣れておくといいでしょう!
英検準一級の難易度
英検の一次試験でどのような問題が出題されるか傾向を掴めたと思います。
語彙力が合格の鍵を握るということですね!
ここからは、具体的に英検準一級がどのくらいの難易度なのか解説していきます!
公式によれば英検準一級は「大学中級程度」
習得目安 … リーダー(品格)の英語
・ライティング、スピーキングを含む4技能の総合力を測定推奨目安 … 大学中級程度
出題目安 … エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/
英検の公式ホームページによれば、英検準一級は「大学中級程度」とされています。
といっても、「大学中級程度」とはどの程度の学力を指すのか不明確ですよね。
巷には、英検準一級とTOEIC、TOEFLなどのスコアの換算表が出回っていますが、作成者によって内容にはかなりばらつきがあります。
難易度についての私見
「大学中級レベル」という公式の見解は間違っていないと感じます。
大学受験よりは高いレベルの語彙力・リスニング能力を要求されるからです。
しかし、「スコア換算表」に関しては納得がいかない部分が多々…。
リーディング、リスニング、ライティングのパートごとに、英検がどのくらいの難易度か考えてみたのでご覧ください!
ここでは、英検準一級の他に、TOEICとTOEFLiBTを例に出して解説していきますね!
リーディング
TOEICリスニング400程度<英検準一級<TOEFLibt
やたら語彙レベルが高いセンター試験レベル。
語彙さえわかれば簡単で、制限時間にもかなり余裕があります。
リスニング
TOEIClistening400点程度<英検準一級<TOEFLibt
一次試験の3科目の中では一番難しいように感じます!
とはいえ、留学目的に用いられるTOEFLiBTよりは
少し簡単というところでしょうか。
ライティング
英検準一級<<TOEICsw<<TOEFLibt
採点がかなり甘いように感じました。
最低限解ければ合格点を取れると思います!
おすすめ参考書・教材
英検の傾向と難易度がわかってきたのではないでしょうか。
かなりの語彙力を求められるので、結構難しそう…と感じる方も多いと思います。
事実、留学経験なし、英会話経験ほぼなしの私も最初は苦戦しました笑。
それでも、最終的にはリーディングとライティングを9割弱得点して合格することに成功したんです。
ここからは、私が実際に使用した参考書を紹介していきますね♪
英検準一級 でる順パス単(旺文社英検書)
英検受験者のなかでは定番の単語帳です。必須の一冊だと言えますよ♪
やはり、語彙力が求められる英検準一級には単語帳は必須というわけですね!
試験の頻出度で単語がランク分けされているため、よく問われる単語から優先的に勉強できます。
おすすめ度:★★★★★
英検準一級 総合対策教本(旺文社英検書)
4技能すべてをこの一冊で対策できます。
問題傾向を掴んだ上で、対策を立てるのに役立つはず。
この本を読めば、どのような勉強を積めば合格に近づけるかわかりますよ♪
おすすめ度:★★★★☆
英検準一級過去6回全問題集(旺文社英検書)
過去問演習は英検準一級合格のために欠かせません。
この問題集は6回分の過去問が収録されています。
リスニングのスクリプトや問題の解説が充実しているため、問題演習に最適です!
おすすめ度:★★★★★
上記の教材はすべて旺文社からの出版。
ちなみ、旺文社は書籍をネット教材の形式でも販売しています。
PC・スマホからいつでもどこからでも勉強できるんです。
しかも、リスニング音声もテキストと合わせて聴けるのでとっても便利!
いろいろな教材を持ち運ぶのは面倒!という方はぜひ利用をおすすめします!
無料体験も実施しているので、試験前にちょっとだけ使うのもいいですね!
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英検準一級の出題傾向(二次試験)
スピーキング試験のイメージを掴むためには、実際の問題を見てみるのが一番。
英検公式のバーチャル二次試験サイトがあるのでぜひご参照ください!
ここからは、英検準一級の二次試験の問題について詳しく見ていきます!
ストーリーのナレーション
4コマのまんがのようなイラストについて、ストーリーを英語でナレーションする問題です。
1分間内容を考える時間を与えられたのち、2分間ナレーションをします。
二分間喋り続けるのはかなり大変で、十分な対策が必須です。
カード内に書かれている英文を参考に、できるだけ途切れることなくスピーキングし続けましょう!
質問に回答
試験官から短い質問をされるので、それに答えましょう。
イラストに関連した質問、カードのトピックに関連した質問(×2)、カードのトピックに関連したやや社会性のある質問の計4問です。
できるだけ質問されてからすぐ回答していきましょう。
スピーキング試験中は少しぐらいなら言葉に詰まっても大丈夫です。
長時間の沈黙をしないことが大切!
もしききとれなかった場合は「Could you say that again?」等で聞き返し、できるだけ正確に質問に答えましょう!
英検準一級の難易度(二次試験)
英検準一級のレベルは「大学中級程度」だといわれていますが、
それは二次試験も同様だと感じました。
とはいっても、大学中級程度が具体的にどのくらいのレベルか不明確ですよね。
そこで、留学経験ゼロ、英会話経験ほぼゼロの私が英検準一級二次試験についてどのくらいの難易度に感じたかを記します。
英検準一級の二次試験は結局難しいの?
スピーキングに慣れていない人にとっては、一次試験の突破よりも二次試験は確実に難しいと思います。
僕が受験したときは、二次試験を受験してみて手応えが全くありませんでした。
ほとんど外国人と会話した経験がなく全く英会話に慣れていなかったので笑。
スピーキングが難しい理由は、一瞬のうちに解答を考え試験官に伝えなければならないからです。
文法をいちいち確認しながら文章を考える時間はありません。
そこで、英語を少しでも喋れるようになるためには、英文が口をついてでてくるように訓練する必要があります。
英検の二次試験対策におすすめ参考書・教材をご紹介
英検の参考書は一次試験と二次試験どちらも対応できるものが多いですが、スピーキングに自信がない…という方は別途スピーキング対策の参考書を使用するのもおすすめです。
入純ジャパで留学経験なしの私はしっかりスピーキング対策をする必要がありました笑。
そこで、ここからは私が実際に使用した英検準一級の勉強に効果的な参考書を2種類厳選してご紹介します!
英検準一級対策の参考書ではないですが、おすすめの一冊。
簡単な英作文を作るというトレーニングを本書を通して積むことで、「英語が口をついてでてくる」という状態に近づくことができます。
英検の勉強にとどまらず、TOEFLやIELTS対策、英会話の上達にも有効です。
おすすめ度★★★★☆
【CD+DVD付】14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)
こちらは英検準一級の二次試験に特化した参考書です。
14日間で完成する内容なので、勉強のペースを掴みやすいのもgood。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」でスピーキング力を身につけてからこの参考書に取りかかれば効果倍増です!
おすすめ度★★★☆☆
どうしても合格したいあなたへ
英検準一級の合格率は約15%といわれており、簡単には合格することができません。
しかし、英検スコアの提出日が迫っている・どうしてもすぐに英検準一級に合格したいと思っている方も多いのでは。
TOEICやTOEFLと比べて実施回数が少ない英検は数を打つことができないため、できるだけ少ない受験回数で確実に合格しておきたいですよね。
やはり、自分では対策が難しいスピーキングやライティングはプロの指導を受けるのが一番というわけです。
英会話スクールでおすすめなのが、ベストティーチャー。
よくある英会話スクールはとりあえず「話してみる」ことに重点をおきますが、ベストティーチャーではライティングから学習を始めます。
文字にできない英語を話すことはできるはずないので、ライティングをしてからのスピーキングレッスンは超効率的!
添削済みの文章をもとにスピーキングレッスンをすることで、記憶にレッスンの内容を深く定着させられますよ♪
無料体験レッスンを受講できるので、気になる方はぜひご利用ください!
まとめ
いかがだったでしょうか。
英検準一級は簡単には合格できません。
しかし、傾向を確認し、十分に対策を積めば誰でも合格可能です。
みなさんも、ぜひ英検準一級にチャレンジしてみてください!
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